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アサクリシャドウズ 弥助と順次郎、それぞれの過去 【プレイ日記#27】

目次

前回のあらすじ

本能寺で織田信長と激突した奈緒江。明智光秀に利用されていた事実に打ちのめされつつも、信長を討つ。しかし信長の死をもっても奈緒江の心は晴れなかった。逃げるように本能寺を後にし、隠れ家へ帰還。

そこで順次郎の行方不明を知るも、とみに促され、奈緒江は交野城へ向かう決意を固める。交野に待つのは、希望か、それともさらなる絶望か──。

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順次郎との再会と交野城の罠

奈緒江が交野城へ着いた頃には、辺りは暗く、雨が降っていた。

交野城への訪問は、プライベートも含めるとこれで三度目。もはや自分の家よォ~とばかりに容易く城に入り込んだ奈緒江を待ち受けていたのは、憎き明智光秀ではなく ―――

順次郎???

え、もしや順次郎は間者?奈緒江をおびき寄せるための餌ってこと?声をかけてみるも全然反応しない。薬でも打たれたか?シャブ次郎にさせられたか?無事か?敵か?味方か?

奈緒江も混乱しているが、そうこうしているうちに城は明智光秀の兵に囲まれてしまった。順次郎……お前やはり……?

順次郎は逃げようと声をかけても、肩を揺すっても反応しないし、鉄砲を持った兵は城を取り囲み終わってしまったし、いくら奈緒江がスーパー忍者で、夜で、雨が振っているとは言え、逃げられるのか……?絶体絶命ってやつか?やはり罠か?とみは?とみもグルか?

と混乱していると、暗闇の向こうから誰かが歩いてくる!

弥助ふたたび!奈緒江と順次郎を救う

弥助ェ!!

さっきぶりの弥助ェだ!!何しに来たんだ!?まさか奈緒江を討ちに!?と思いきや、ここでいきなり弥助パートに入った。どうやら弥助ェは奈緒江ェを助けに来たっぽい。一体なぜ……?もう今何もかもが分からない……。

鬼のような強さで明智の兵を蹴散らした弥助が城に入ってくる。

奈緒江は家に知らない人が入ってきた猫みたいに警戒していたが、弥助は奈緒江と話をしに来たという。腕の刃、アサシンブレードを見たことがあると。それが自分の探しているものの糸口になるかもしれないと。

ここからは少し、弥助の話が続いた。

弥助の登場と明かされる伊賀の真実

弥助は「伊賀での狼藉を詫びたい。」と言い、自分が伊賀でしたこと。奈緒江の故郷をその手で滅ぼしたことを伝えた。弥助の回想から、百地三太夫が既に討たれていたことも知った。

そうか……モモつぁん……。オープニングで見た弥助の記憶では、百地三太夫は見つかっていなかった。だから、もしかしたら生きているかと、一縷の望みを抱いていたのに。

プレイヤーは弥助となって百地三太夫と戦ったけど、百地三太夫は普通にめっちゃ強かった。偉そうなだけの爺さんかと思いきや、普通に忍の里の頭領を張れるだけの実力があった。あやうく負けそうになってしまった。

弥助に倒された三太夫は、もはや力尽きたが、奥の手があったとアサシンブレードを弥助に見せた。その途端、弥助の顔色が変わった。織田信長との戦いで奈緒江のアサシンブレードを見た時と同じように。

百地三太夫は今際の際に、「伊賀に同じ刃を持つ娘が居る。その娘を信じ、助けてやってくれ。」と弥助に頼んだ。自分の命を奪った弥助に頼むのも妙な話だけど、三太夫は弥助の中に確かな武士の魂を感じた様子だった。織田信長も弥助に特別なものを感じたようだったし、弥助にはそういう何かがあるのかも知れない。

結局、百地三太夫は『同じ刃を持つ娘』である奈緒江の名前を告げることができず、息を引き取った。

すべてを明かした弥助は、奈緒江を見て、許しを請うた。

弥助の登場と明かされる伊賀の真実

これには奈緒江さん、ブチギレ。いや流石にこれは怒る以外ない。髪が金色になってもおかしくないくらい静かに、そして激しく怒っている。

奈緒江からしたら、弥助は織田信長の手下。つまり里の仇。しかも、弥助は村を直接焼き払いに来たうえに、自分を育ててくれた百地三太夫まで殺している。百鬼衆ではないにしろ、奈緒江の大切なものを沢山奪った相手だ。

その相手が目の前に居て、馬鹿正直に全部喋って、許してくれと言っている。地の底から響くような、深い怨嗟を伴った声が、奈緒江から絞り出される。ここの声の演技めぇっちゃ良かった。本当に、心の底から恨みが溢れてくるような、そんな演技だった。

詫びの一言で、許せるわけがない。

奈緒江は激昂して、弥助の首を落とそうとした。弥助も覚悟していたのか、一切抵抗しない。奈緒江が刀を振り上げたその時、沈黙を守っていたあの男が動いた。

順次郎の過去、奈緒江との関係

「やめろ! (CV 順次郎)」

順次郎だった。さっきまで頑なに反応を示さなかった順次郎が、奈緒江を止めに入ってきた。順次郎、薬抜けたんか?弥助と知り合い?なんで止めるんだ?

口出しするなと凄む奈緒江に、順次郎は「奈緒江は分かっておらんのだ!」と叫ぶ。分かっておらんとは……?こいつは伊賀の衆とお父を殺した化け物だぞ?と返す奈緒江に、順次郎は衝撃的な言葉を投げてきた。

「なら奈緒江も化け物だ」

なん……だと……?

順次郎は、奈緒江をここに来させたくなったと言う。必死に頼んだのにと。何か、手を打たねば気づかれると思ったと。すべて消さないと、と。確かに、明智光秀の誘いに乗って交野城へ行くと言ったとき、順次郎はやたら反対していた。

順次郎の話はいまいち要領を得なかった。何を言っているのか、わからなかった。

順次郎の父親、その名は……?

順次郎は続けて、身寄りは奈緒江しか居ないから、知られてはならなかったと言う。だから来た。帰ってきた、と。でも、思い出した。思い出したら、父上に会いたくなってしまった。父上を見た時、悪い夢かと思った、と。

順次郎は最初に倒した百鬼衆、怨霊・井戸良弘の息子だった。ということは、フルネームは井戸順次郎!?城主のお坊っちゃんってこと!?

順次郎は奈緒江が箱を取り戻しに来た時、城に居て、奈緒江に父を殺され、その姿を目にして居た。つまり奈緒江が、順次郎にとっての……仇……?

奈緒江が槇尾寺で目覚めてから、ずっと傍に居た順次郎。優しかった順次郎。

最初は少しよそよそしかったけど、仲良くなれて、一緒に絵を描いたりもした。

奈緒江の笛を直してくれた。

奈緒江の身体が治ってきて、崖を登れて喜んでくれた。

その順次郎が、そう言えば鬼のような女の絵を描いていた。その時の順次郎は「もう、こういう絵は描かない。」と言っていたけど、あれが誰だか、結局わからなかった。ただ、和尚曰く、順次郎は実際に見たものを絵に描くと。鬼のような女を見たことがある順次郎を可哀想に思っていた。

あれは、順次郎の父を殺した、奈緒江の姿だった。

あとがき

順次郎の過去、衝撃だった。一瞬、明智光秀に送り込まれた間者かと疑いもしたけど、そんなことはなくて、ただの子どもだった。

井戸良弘は殺されて当然のことをしたけど、順次郎にとっては優しかった父をいきなり奪われただけで、それは奈緒江の境遇とまったく同じことだった。

順次郎は奈緒江を許した。これは本当に凄いことだよね。

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