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アサクリシャドウズ 憎しみ以外の道を 【プレイ日記#28】

目次

前回のあらすじ

暗闇と雨に包まれた交野城で奈緒江を待っていたのは、まさかの順次郎だった。明智光秀の兵に囲まれ絶体絶命の奈緒江を救ったのは、本能寺で邂逅した弥助だった。彼は奈緒江に許しを請い、かつて自らの手で伊賀を滅ぼし、百地三太夫を討った真実を語る。

弥助に激怒する奈緒江を止めた順次郎は、己の過去――父、井戸良弘について告白する。宿命が交錯する夜が、静かに動き出した。

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順次郎を救った宗元の教え

順次郎にとっての鬼は、奈緒江だった。

そんな順次郎に、宗元は慈悲の心を持てと説いた。そして順次郎は、苦労してそれを受け入れていた。父を殺した仇が、ずっと近くにいたのに。

順次郎は、宗元が示した憎しみ以外の道を歩んで、奈緒江が違うものに見えてきたと言った。鬼でもなく、化け物でもなく、人に。友に。家族に見えてきたと。

弥助は、奈緒江の故郷を滅ぼした。しかし今、弥助は奈緒江と順次郎を助けた。

奈緒江は、里を滅ぼされた。顔に傷を追って、父から託された箱も奪われた。だから奪い返した。奪った相手、順次郎の父を殺して。奈緒江は、奪われてもいたが、同時に奪ってもいた。

すべてを知った奈緒江は、泣きながら順次郎に詫びた。知らなかったのだと。許してくれと。それは、つい先ほど弥助が奈緒江に伝えたのと、まったく同じ謝罪の言葉だった。

弥助が奈緒江に詫びたとき、奈緒江は許せぬと答えた。

奈緒江が順次郎に詫びた今、順次郎は微笑みながら答える。

「もう許しとる」と。

いや、もう、ここ……!このシーン……!あの……!もっ、ほんと……!良っ……!涙が……!順次郎……さん……!

というか、本当に順次郎さん歳いくつ?こんな年端もいかぬ子どもが、憎しみを飲むこむことができるもの?こんなの見せつけられたら、奈緒江だって自分の憎しみを収めるしかないじゃんね。

この場で一番人間ができてるの、順次郎さんかも知れん。

弥助が仲間に加わった

そんな順次郎さんの誘いで、弥助も奈緒江たちと来ることになった。順次郎さんが言うんじゃ仕方ねえや……。奈緒江もひとまず落ち着いて、三人は隠れ家に帰ることにした。

この時の奈緒江の声の演技も、んもう、めぇっちゃ良くて。燃え尽きたような、諦めたような、憑き物が落ちたような、今までにない深く静かな声だった。

すっかり夜も明けた頃、奈緒江は順次郎と共にとみの屋敷に帰ってくることができた。弥助という新たな仲間も加えて。

この時代では基本的に目にしないであろう黒人、それも侍を連れ帰って「仲間だ」と紹介した時、とみが「お、おう……。」という感じになっていて笑った。肝の座ったとみでも、ちょっとは気圧されることがあるんやな。

なんだか一気にいろんなことが起こって、少し疲れた。百鬼衆をふたり倒したと思ったら明智光秀に呼び出され、本能寺で織田信長と対峙して、帰ってきたと思ったら順次郎さんの過去が明らかになって、仇である弥助と出会い、こうして帰ってきた。

百鬼衆はまだ残っている。復讐の旅は終わらない。奈緒江は決意を新たに、伊賀の評定で行われた誓いを新たにする儀を、ここに居る仲間たちと行った。奈緒江と、とみと、弥助と、順次郎さん。彼らは互いを信じ合うと誓って、もしかしたら今、本当の仲間になったのかも知れない。

ゲームシステム的には、ここで奈緒江と弥助を自由に切り替えることができるようになった。

弥助でないと入れない古墳とかあったし、ストーリー的にもそれぞれの人物でないと進められない箇所もある様子。基本的には奈緒江で進めていこうかと思っているけど、たまには弥助でも旅してみようかな。

まだまだ続く復讐の旅路

これまでに奈緒江は百鬼衆のうち 3 人を始末している。

  • 怨霊・井戸良弘 (順次郎の父……)(ごめんよ……)
  • 一つ耳・和田惟武
  • 鉄砲持ち・若狭

残る百鬼衆は 9 人。その中で、牛の角をつけた者の家紋を弥助は知っている様子。弥助がまだ小田郡に居た頃、播磨で戦った別所の家紋らしい。

他にも、奈緒江を利用した張本人、明智光秀も百鬼衆と関わりがあると奈緒江は見ている。さらには、その手伝いをしていた、義理の息子である伊勢貞興。このふたり、絶対に許さない。弥助の情報によると、伊勢家の他に者が山城の寺にいるはずとのこと。

さすが、権力者と近い位置に居る人間の情報は役に立つぜ!

弥助はさらに、他の百鬼衆については安土に居る知り合いに尋ねてみてくれるらしい。城では耳にしたことがない話だからと。た、助かる~~~!

播磨に居る別所を探すか、山城に居る明智を探すか。どっちから行こうかな。迷うな。まずはまだ見ぬ播磨の鬼を始末して、明智はゆっくり料理してやろうかな。いやそれとも、さっさと恨みを果たすべきかな。迷うなー。

百鬼衆の長についての予想

ここまでプレイしてきて、明智光秀が百鬼衆の長であるとは思っていない。明智光秀に長は務まらない。もっと小物な感じがする。ここでプレイヤーに、明智光秀が百鬼衆の長である、と思わせるようなミスリードを誘っている気もする。

これはあくまで予想だけど、意外なところで、黒幕は森蘭丸じゃないかと思っている。歴史を鑑みると、森蘭丸は織田信長にめちゃくちゃ忠義を尽くしていたので、ちょっと自信ないけど……。

歴史的に見て、織田信長を裏切ったのは明智光秀で間違いないし、その明智光秀を討ったのが豊臣秀吉に当たるので、豊臣秀吉が黒幕の線も薄いか……?

でもなー!とにかく明智光秀は違うと思うんだよなー!これから先、プレイしていって答えを知るのが楽しみ。

武田信玄とか上杉謙信だったりする?

とみと弥助の一幕

とみが弥助と話したがっていたので、弥助に切り替えて話しかけてみたところ、「敵の首置く台を作らないとね!どういうのが良い?」と訊いてきた。

これには流石の弥助もびっくり。

聞き間違えかと思って聞き返してみても、とみは本気で首を飾る台を作ろうとしている。侍は皆そうすると思っているようだ。仮に侍がそうするとしても、「じゃあ首を飾る台を作ろうかね。」となる辺りが、とみっぽい。怖い女だよ。

弥助がはっきりと「某はせぬ」と答えると、とみは「え……。そ、そうなのかい……。」と狼狽えていた。とみなりに弥助に歩み寄っているような感じもする。

それにしても、隠れ家に首を飾る台ができなくて本当に良かった。

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