前回のあらすじ
仇討ちを進める奈緒江は、拠点での束の間の平穏を経て、明智光秀からの謎めいた誘いに応じることに。指定された場所は、かつて百鬼衆井戸良弘を倒した交野城。順次郎の不安な叫びを背に城へ向かった奈緒江を待っていたのは、信長討伐を持ちかける光秀の陰謀だった。
警戒心を強めつつ、奈緒江は真意を探ろうとするが、果たして彼女の選ぶ道とは——?

明智光秀の告白と奈緒江の衝撃



明智光秀が取り出したのは、百鬼衆の長がつけていた面だった。その時、奈緒江に衝撃走るッ!これをどこでッ!?
光秀曰く、織田信長こそが百鬼衆の長だと。何その衝撃の展開。信長は箱を奪った夜、部下の働きに上機嫌だったと。織田信長こそが、奈緒江の真の仇だと告げてきた。織田信長があの安っぽい百鬼衆の長?金の着物を着て?なんか織田信長のセンスじゃない気がするけど……。

明智光秀は得体のしれない百鬼衆を追っているらしい。
そもそも、一体何のために?織田信長を討って、明智光秀は何を得るのか?と問う奈緒江に対して、光秀は「あいつは暴君。やりすぎ。このままでは国中屍の山になっちまうぞ。ワシはただ日ノ本のことを思ってるだけ。」というようなことを言っていた。

おや?微塵も信じてない奈緒江の様子が……?

おめでとう!奈緒江はすっかり信じちゃった!
明智光秀が織田信長を討つのは、義憤心ということらしい。うーん……信用する要素が全然ないけど、画面の中の奈緒江は信じてしまっている。こーれだから人生経験の浅い若者は!所詮は小娘よな!絶対に罠だって!織田信長が百鬼衆の長なわけないって!
山城入りと伊勢貞興の高慢な態度

明智光秀は義理の息子である伊勢貞興 (いせ さだおき) を、織田信長暗殺の手伝いとしてつけてくれた。くれぐれも織田信長に気取られることのないようにと言い残して、奈緒江と明智光秀の織田信長暗殺作戦は動き出した。
織田信長暗殺に向けて、奈緒江が向かったのは京都南部の山城という地域。ついに京都入りだ!この時代は京都が日本の中心で、天皇も京に居を構えていた。



商人の町として発展している堺と比べると、やはりなんとなく街全体に気品がある。堺は結構汚いエリアもあったけど、京都にはそういう場所がぱっと見では見当たらない。よく探したら貧民街みたいな場所もあるのかな。今度散歩してみよう。下鴨神社とかも見に行きたいな。あるかな。

待ち合わせ場所には、すでに伊勢貞興 (いせ さだおき) と従者たちが居た。ごめーん、待った~?貞興だよね~?と奈緒江が声を掛けると、
「確認せねば分からぬか?わしを知らぬ者などおらぬはずだが」と返ってきた。

クソブサイクボンボンのプライドたっかwww 義理のパパから離れた途端に偉そうでちゅね~~~www
ただ、この時代特有なのかな。権力者はみな傲慢で自然とこちらを見下してくるけど、それと同時に鷹揚でもある。権力者であることの美学のようなものが、この時代にはまだあったのかな。
ともかく、貞興の態度にいちいち腹を立てる奈緒江ではない。さっさと計画を話せクソガキ。ころすぞ。
証文を巡る侍との対決

伊勢貞興 (明智光秀?) の計画では、奈緒江は商人の荷物に紛れて本能寺へ潜入。明智光秀の軍勢が攻め入ると同時に、中から織田信長の首を狙うという寸法だ。
まずは商人に偽装するために証文を手に入れる必要がある。ただし、その証文は偽造ではなく本物でなくてはならない。貞興曰く、織田に近しい侍が本能寺の近くに居るので、手段は問わずそれを手に入れて来いとのことだ。
殺してでも?と確認する奈緒江に、手段は知ったことではないと苛立たしげに答える貞興。てめぇ……。実際殺して手に入れるしかないじゃんね。自分は指示してません、奈緒江が勝手にやりましたの体ってことね。嫌なやつだぜ。

見てこの顔。もう完全に帰りたくなっちゃってるもん。しょぼついてるよ。可哀想に……。
奈緒江と弥助の再会と本能寺潜入

証文を手に入れて戻ってくると、伊勢貞興は少し上機嫌になっていた。一人の侍がしくじりを犯し、それによって今宵、織田方も皆しくじると。我らが治める新しき世の門出に立ち会えることを光栄に思えと。何言ってんだタコ。アヒルみてぇな顔してよォ~?
ここまではただの自惚れた物言いに過ぎないが、貞興は気になることも言っていた。
「織田信長は正当な生まれの者のみが得るべき力を奪った」と。その力が何を意味するのかは分からないけど、もしかして、奈緒江が奪われた箱が関係している……?

「貞興も正当な生まれゆえの力を得るの?」と奈緒江が可愛らしく小首を傾げて訊いてみたが、詳しいことは教えてもらえなかった。明智光秀が勝龍寺城で待っているから、そこに迎えと言われてしまった。喋りすぎたと思ったのかな。

勝龍寺城で明智光秀と合流し、最後の確認をする。
ナオエ、ニモツ、マギレル。
アケチ、テラ、オソウ。
オダ、タオス。
すべてが計算され尽くした一部の隙もない完璧な作戦。織田信長の命もこれまでか。
本能寺へ潜入せよミッション


織田信長暗殺を成功させるべく、荷物に紛れて本能寺へ潜入する奈緒江。門番が荷物を確認するシーンで、弥助が米俵にケチを付けてきた。弥助ェ!元気だった!?久し振りだなー!?ちゃんと上司もやってるようで、なんか安心してしまった。
物語冒頭で操作したきりだったから、こうして本編でまた会えて嬉しい。奈緒江と弥助、ふたりの物語はまだ交わってないけど、もうそろそろ、ふたりは正式に出会うのかな?
あとがき
このあたり、物語が気になりすぎて一気に進めてしまった。
弥助が登場した時はテンション上がったけど、考えてみれば奈緒江と弥助は直接出会ったことないんだよね。なんかふたりとも知ってるから、勝手に知り合いかと思いそうになる。