前回のあらすじ
堺にたどり着いた主人公は、途中で神社や古墳に寄り道しつつも、ついに街へ潜入。そこで出会ったのは、偽の書状で銃の商売を企む兄弟と、心を失った鍛冶師平次。
嘘が苦手な奈緒江はトラブル続きだけど、仲間を増やしつつ、復讐相手「耳なしの男」や金の鉄砲の女の手がかりに迫る!

耳のない男を追って堺の街へ

いよいよ本格的に敵を追っていこうと心に決めた奈緒江。最初のターゲットは耳のない男、君に決めた!と思って堺の街を歩き回っていたら、今井宗久 (いまい そうきゅう) の屋敷に迷い込んでしまった。
茶人・今井宗久との偶然の接触

今井宗久と言えば、つい先日始末した兄弟が話題に出していた。たしか鉄砲に関わる商人で、茶に入れ込んでいるとか?
宗久殿の屋敷とは知らずに入ってしまったところ、息子である今井宗薫 (いまい そうくん) が対応してきた。ゆったりした丁寧な話口調ながら、地位の高さがありありとにじみ出ている。「ぼかぁ、忙しいんでねぇ~。」みたいなことを言っていたが、奈緒江のスーパー口説きテクで一緒にお散歩までこぎつけた。敏腕くノ一……!

今井宗薫との散歩は思いの外楽しかった。宗薫の語り口は知的で、多少高飛車なところも良いアクセントになっている。おもしれー男。
茶会への招待と広がる人脈

何だかんだ会話をして、奈緒江は今井宗久の茶会に招いてもらえることになった。話がうますぎないか……?罠か……?宗薫よほど奈緒江を気に入ったのか……?さらに、それだけではなく、宗薫は鉄砲の商いに興味がある女衆を父が知らないか、訊いてもくれるという。会ったまだ 5 分ぞ?
茶会には招いてもらえることになったけど、それまでに小袖を手に入れて、茶の作法を学ばねばならなくなった。堺の街を歩いているだけなのに、どんどん茶会に近づいて、耳のない男から遠のいていく。
幕間

じいさんに酒を無心している荒くれ者が居たので成敗。一対一の戦いなら負けはしないだろう。こちとらエルデの王に登りつめたこともあるねんぞ、と思って戦い始めた、衛兵が 3 人後ろから近づいてきて、槍で滅多刺しにされてやられた。卑怯者が……。
茶会準備と千利休との出会い

これ以上堺に居たら茶会に出ることになっちまうよォー!と思い、さっさと一周して耳のない男を探すぞ!と決意していたら、茶の作法を教えてくれる千利休と出会ってしまった。どうあっても茶からは逃れられないのかも知れない。

千利休は茶の作法を教えてくれるらしく、近くの屋敷に招かれた。準備が出来たら声をかけてくれとのことだったので、ここでしばらく待っていてもらおう。申し訳ないけど、先に耳なしを始末させてください。
また後で必ず来ますんで!