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アサクリシャドウズ 今井宗久の茶会と三人の女たち 【プレイ日記#22】

目次

前回のあらすじ

千利休から直々に茶道を学び始めた奈緒江。最初の教えは「中ほどの礼」と「茶碗を右に 2 回回す」こと。どちらも相手を思いやる心が大切。最後に利休から選ばれたお土産は、秀徳作の竹の柄杓

奈緒江は感謝を胸に、いよいよ今井宗久の茶会へ向かう──!

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今井宗久との邂逅

小袖も手に入れ、茶聖・千利休から茶会の作法も学んだ。もはや恐れるものは何もなし。いざ、今井宗久との茶会へ!

というわけで、今井家へ赴くと、我がマブダチ今井宗薫が玄関前に居た。よー!待っててくれたのかー!?宗薫とは一緒に散歩した仲なので、もはや fam と言っても過言ではない。藤林奈緒江 fam。

息子・宗薫の引き合わせで、堺の商いを牛耳る商人である父・宗久とやっと対面することができた。千利休の話では、今井宗久は茶会をいわゆる「人脈づくりの場」として活用する側面が強く、茶に対しての考え方が合わないと聞いていた。

堺の商いを仕切るという立場も並大抵のことでは手に入らないだろうし、どんな強欲ジジイなのかと思っていたら、思いのほか理知的で落ち着いたお爺さんだった!宗薫も話してみるとシゴデキ感溢れてけど、宗久はそれ以上だ。

落ち着いて、聡明な感じがする。淡々としかし穏やかに、必要なことは訊いてくる、誤魔化しのきかないタイプの上司だ。

茶会はどういうものだと思うか、という会話もしたけど、利休が言うほど茶会を利用してビジネスを広げていこうという気は無い様子だった。

こざかし忍者として名を馳せる奈緒江は、この時に宗久が気に入ると思って「茶会は人脈づくりの場ッスよ!」と答えたところ、「そういう考え方をする人もいるけど、本来はそのような場ではなく、共に風雅をわかり合う心をこそ祝うものである。」と言われてしまった。

利休さん……この人、ちゃんと理解してますよ……《茶》を……。一度話し合ってみてくださいよ……。

茶会を休むよ明智光秀

今井宗久とのトークに話を咲かせていると、アポ無しで明智光秀が宗久に会いに来た。うちの宗久になんの用よ?事務所も通さずにさ。

すげぇ派手な着物を着た男が入ってきた。こっちは歴史の教科書っていう最強のチートアイテムがあるので、ある程度は明智光秀のことも知っている。織田信長を裏切って本能寺の変を起こしたと言われる人だ。

明智光秀の用件は、今日の茶会を欠席するという詫びだった。急に織田信長に呼び出しを食らって、今から行かなければならないとのこと。

今井宗久曰く、明智光秀を茶会に呼ぶように言ったのは、他ならぬ織田信長であるのに一体なぜ……?と少し訝しんでいた。

明智光秀が出席できないことについて、宗久から信長には手紙で無念を伝えておくと申し出をするも、光秀はこのあと自分から伝えるのでそれには及ばないと。

…………あやしい。気がする。なんか怪しくない?

織田信長は茶会をとても重要視しているのは有名な話だ。その信長が、自分で参加させるように言いつけた明智光秀を、この直前で呼びつけるか……?信長と話したことはないけど、今までのシーンを見ていても、そういうことはしなさそうに思える。

いざ茶会へ

なにはともあれ、いよいよ茶会が始まる。奈緒江はひとあし先に中庭へ移動して、参加者と親睦を深めることに。

そもそも茶会へ参加する目的は、今井宗久との交流を経て、鉄砲女の手がかりを掴むこと。鉄砲女そのものの情報か、それに繋がる鉄砲の商いに強い女商人の情報を求めてここまで来ている。

せめて情報の片鱗だけでも持ち帰れると良いなー。

高慢で嫌な女・お玉

中庭にはすでに人が居て、最初に目についたお玉という女性に親しみを込めて挨拶してみた。Hi, あたしは奈緒江!つってね。偽名なので『ちよ』と名乗ったけど。

そしたらこいつ、なんて言ったと思う?開口一番、「着物の着こなしを知らないようね」と。

い、嫌な奴やん!?奈緒江も思わず、一瞬殺意を漏らしてしまっていた。

ただ、こんなことで食らう奈緒江じゃない。「飾り立てることには興味ないので。飾り付きの鉄砲なら興味津々ですが。」と嫌味を返しつつも、情報まで引き出そうとする図太さを見せる。

ジャブの交わし合いは終了した。こいつは軽い挨拶さ。ふたりの目が交差する。ここはもう戦場になっちまった。

今井宗久と知り合いで茶会に招かれたと話す奈緒江、それに対して、あなたの名なぞ聞いたこともないと返すお玉。これは効いたかと思いきや、私もあなたのこと何も聞いてないが?と切り返す奈緒江。ふたりは微笑みながらも、目に見えないパンチを撃ち合う。

女のバトルって、怖ぇ……。仲良くしなよ……。

いよいよ上品な物言いができなくなってきたお玉は、捨て台詞のように奈緒江に言い放った。

「田舎者は、痛い目に遭う前に田んぼにお帰りなさいな。」と

痛い目に遭う前に田んぼにお帰りなさいー!?よ、よくそんな酷いこと咄嗟に言えるわねぇ。この奈緒江、これほど怒りに震えたのは久し振りぞ。こいつは仇でなくてもいつか処したい。機会さえあれば。

子共みたいな老婆・聡子

次に挨拶をしたのは上品な雰囲気の女性の聡子。緑色の着物は抹茶と合わせたのかな?

夫の代わりに来たけど、自分には狩りの方が性に合うとのこと。何を狩るのか奈緒江が訪ねたところ、野盗を狩るらしい。領地を荒らして困ってるんだった。

一瞬、鉄砲女か!?と思ったけど、ちょっと雰囲気が違うような気もする。夫からは、いい歳なのに女子のようでは困る、と言われているとか。

奈緒江は村から箱を盗まれた、というか奪われた。その聡子曰く、「罪の中でも盗みは特にあさましい。命が惜しいなら、そもそも盗むな。」とのこと。一理ある。ほな聡子ちゃうか……。自分の中では、伊賀もんたちが先に盗んでいる線も捨てきれないけど。

野望に燃える女商人・若狭

最後に挨拶をしたのは、髪を引っ詰めにした女性・若狭。力強い眉毛と、ぱきっとした雰囲気が印象的だ。この髪型の人は大体ぱきっとしていると相場が決まっている。

若狭は奈緒江を見るとため息をついて、開口一番「助言をあげようか?」と言ってきた。

おっ?お前もちょっと嫌なやつか?と思っていると、奈緒江の小袖について言及してきた。よい小袖は奮発するだけの値打ちがあるものだよ、と。要するに、奈緒江の来ている小袖は品質が悪い、というようなことを言っている様子。堺の商人なら妥協するなと。

ぐ……それは確かに……。この小袖は安物ではないけども、至極の一品というわけでもない……。取り敢えず茶会に出るために最低限のドレスコードを満たした着物……。耳の痛い話だけど有益なアドバイス……サンクス……。

初対面でいきなりため息とはカチンとくるものもあったが、若狭はあけすけで話していてあんまり不快感がない。率直な物言いが心地よくすらある。

若狭は野望に溢れていて、もっと地位をあげて名を馳せるたいと思っているようだ。そのための足がかりとして選んだのが、この堺とのこと。二郎風に言うなら、野望マシマシ性格ツヨメ遠慮スクナメ商人って感じ。胃もたれしそう。

個人的にはかなり好き。大阪城で仕事を差配しているらしく、堺に留まるなら寄りなと言ってくれた。

茶会の時間

長い道のりを経て、ついに茶会が始まる。

まずは若狭。きちんと茶碗を回していた。茶自体にも覚えがあるのか、何年か前、京に居た公方様 (将軍様) と飲んだ茶だと言ってくれた。暗に自分は将軍と茶が飲める人間だとアピールしてる……?

つぎに聡子。彼女は茶を飲んだあと、きちんと茶を褒めていた。千利休には習わなかったけど、確か茶は、飲んだと茶碗か茶を褒める作法があったような気がする。素晴らしい。ただ、聡子は茶碗を回していなかった。

つぎにお玉。こいつは最高に嫌な女だけど、茶碗を回して飲み、きちんと褒めていた。作法は完璧というわけか。それでこそ我が宿敵よ。

最後に奈緒江。こちとら茶聖・千利休から直々に指導を受けている。茶に関して、もはや右に出るものは無し。完璧な作法で茶を嗜んでやってわ。今井宗久もそんな奈緒江を見て満足気に頷いていた。ぐはは!見たか!

こうして、茶会の夜は更けていく。

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